広島から世界へ

2023.1.26

Ｎブログ

広島出張の合間に、世界遺産の宮島からほど近い

（株）サクラオブルワリー&ディスティラリー

へ研修に行かせていただきました。

社名や商品にも名を冠する「桜尾」は、1918年に創業した広島県廿日市(はつかいち)市桜尾という地名からきています。

一昨年社名変更されたばかりで、以前の「中国醸造」という名前の方が知られているかもしれません。

ウイスキーや焼酎、日本酒、梅酒なども製造していますが、
近年『桜尾ジン』シリーズが世界的酒類コンペティションで快挙を成し遂げています。

そのジンとウイスキー製造の秘密に迫ります。

ポットスチル

ジンを製造する大きな蒸留器を”ポットスチル”と呼びます。
高さは３から４メートルほどあるでしょうか。

蒸留方法は、ボタニカルを浸漬して蒸留するスティーピング方式と、
蒸留経路からアルコールの蒸気が通過する際に香味を抽出するヴェイパー方式を同時におこなう
ハイブリッド方式が採用されています。

こだわりのボタニカル

ボタニカルとは、英語で「植物の、植物性の」といった意味で、
ジンにおいては、香りの元となるハーブやスパイス、柑橘類の皮を乾燥させたものなどを指します。

このボタニカルの種類やバランス、製法などによって各社各製品の個性が決まります。

サクラオでは、地元広島産のボタニカルも多く使用されます。

国産生産量日本一を誇るレモンも含まれていたり、なんと牡蠣殻も使われています。
爽やかな柑橘の香りの奥に、潮のアクセントも感じられるはず(^^♪

ほかにも、創業の地“桜尾”の象徴である桜といったボタニカルも用い、深みのある味わいを生み出します。

ジン最大の特徴であるジュニパーベリー

これが入っていないとジンとは呼べない必須ボタニカル。
ジュニパーベリーとは、西洋ねずと呼ばれる針葉樹から採れる実のこと。

日本で採れるということは、あまり知られていませんが、実は広島のある限られた地域に群生しているそうです。

ウイスキー熟成庫

熟成庫は蒸留所内の桜尾と、安芸太田町にある国鉄時代の廃線トンネルを利用した戸河内の２ヵ所。
初リリースとなった「桜尾」と「戸河内」は、それぞれ沿岸部、山間部と異なる場所に位置します。
この違いは熟成の条件に大きく影響を及ぼし、庫内の換気スピードや温度、湿度のレベルが違っても熟成環境は変化します。

プロジェクションマッピング

倉庫一杯に整然と並んだ樽に映し出される映像は必見です。
ウイスキー製造をイメージしたこちらの映像は、ぜひ現地でお楽しみください♪

シェリー樽やミズナラ樽なども並んでいましたよ。
いつかリリースされるのが楽しみですね。

受賞歴

－SAKURAO JIN ORIJINAL－
・東京ウイスキー＆スピリッツコンペティション2022　金賞受賞
　特別賞である「カテゴリーウィナー」「ベスト・コストパフォーマンス賞」「殿堂入り※」受賞
　※3年連続で最高金賞もしくは金賞を受賞したアイテムに与えられる賞
・The Gin Masters 2022 「Gold」受賞
・Los Angeles International Spirits Competition2018年「Best of Class(最高位)」受賞　etc..

－SAKURAO JIN HAMAGOU－
・東京ウイスキー＆スピリッツコンペティション2022「殿堂入り」受賞
・Los Angeles International Spirits Competition 2022　金賞受賞
　ジン部門で「Best of Class(最高位)」受賞
・The Gin Masters 2022
　最高位である「Master Medal」受賞
・New York World Wine and Spirits Competition2019
　世界中からワインやスピリッツが出品された中で最高金賞である「Double Gold」受賞
　ジンカテゴリーの中で最も優秀なアイテムに贈られる「BEST IN CLASS」受賞　etc..