『IT導入補助金』をご存知ですか?
IT導入補助金とは、中小企業や小規模事業者を対象にITツールを活用し業務効率化、売上向上を実現することを支援する制度です。
今年もすでに受付が始まっています。
飲食業界は営業自粛や営業時間の短縮、酒類提供や人数制限など長引く新型コロナウイルスの影響を受け、売り上げの低迷や資金繰りの面で、厳しい状況に置かれてきました。
国はDX化への対応が企業や事業としての生き残りを決めるカギになると考えています。
アフターコロナを見据えた前向きな設備投資を積極的に支援しており、IT導入補助金もその取り組みのひとつです。
デリバリーやテイクアウトなど新業態への対応、今年10月から始まるインボイス制度、来年から電子保存義務化となる電子帳簿保存法への対応なども視野にいれ、IT導入補助金をうまく活用し、DX化を実現しましょう。
飲食店で導入したいITツール
IT導入補助金は飲食店ももちろん対象となります。
飲食店様にはどのような課題があるでしょうか
- 人手不足
- 利益確保
- マネージャー・店長の負担軽減
- 労働時間の短縮
- 需要予測 …などでしょうか
これらを解消できる可能性のあるITツールをいくつかご紹介します。
セルフオーダーシステム
お客さま自身がテーブルに備えられたタブレット端末から料理を注文できるセルフオーダーシステム。これがあればテーブルに注文を取りに行くフロアスタッフの人員削減になり、現場の負担も軽くなります。大手チェーン店で利用されているイメージが強いですが、個人店でも導入できるものも増えてきました。
また「注文」をデータとして収集・蓄積できるので、お客さまの注文の傾向などを分析、マーケティングに活かすことも可能です。
ウェブ予約システム
ウェブ予約のシステムを導入することで、半数以上のお客さまがウェブから予約をするようになったという声もあります。電話による対応が減ったことで、スタッフは目の前のお客さまへのサービスに集中できるため、顧客満足にも繋がっていきます。
またウェブ予約のシステムと顧客情報のデータベースを連携。
お客さまの来店回数や頻度、再訪のお客さまであれば過去の来店履歴や食材の好み、アレルギーの有無などの情報もスムーズに把握。よりお客さまに喜ばれる料理やサービスの提供ができるようになります。
キャッシュレス決済
現金払いよりキャッシュレス決済を好む人も少しずつ増えているようです。
クレジットカード決済、電子マネー決済、QRコード・バーコード決済など多様な決済に対応できる機種が求められます。
お客様にとっては
- 支払いが簡単・迅速に行える
- 割引やポイントなどの特典が得られる
- 現金を持ち歩く必要がなくなる
- ATMで現金をおろす必要がなくなる
- 現金に触れる必要がなく、衛生的に支払いができる
- 支払履歴が分かり、お金の管理がしやすい
飲食店様にとっても
- 会計がスムーズになる
- レジ締め作業が軽減される
- 多額の現金を店舗に置かないため、防犯効果も期待できます
- 現金払いの衛生面における心配や手間を減らすことができる
などのメリットが挙げられるでしょうか。
ただし、決済手数料や現金とは異なる入金サイクルなど考慮する必要があります。
導入例
たとえば、1台20万円のPOSレジを導入する場合
デジタル化基盤導入類型の補助率が2/3だとすると、POSレジ代20万円のうち約12万円が補助されます。
また、POSレジ利用料として月額1万円がかかる場合、
IT導入補助金ではクラウド利用料の最大2年分も補助されるため、月額1万円×24ヶ月として24万円も補助されます。
IT導入補助金で導入したいツールが決まったら、
公式サイトにある「IT導入支援事業者・ITツール検索」で支援事業者を探しましょう。
IT導入支援事業者経由で購入するITツールのみ、補助の対象になります。
IT化を進めるにあたり、セキュリティ対策なども併せて必要になってくるかもしれません。
ぜひ一度、事業再構築補助金やIT導入補助金活用の検討をおすすめします。
IT導入補助金2023:公式サイト
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飲食は明日への活力
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