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酒屋のブログ

業界の追い風となれ

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日本の「伝統的酒造り」が、ユネスコ無形文化遺産への登録が有力視されています。

これは、日本酒や焼酎、泡盛など、日本の伝統的な酒造りが、杜氏や蔵人の長年の経験と、日本各地の気候風土に根ざした技術によって支えられていることを世界が認める大きな一歩と言えるでしょう。

  • こうじ菌の活用:
    日本酒造りの根幹を支えるこうじ菌の利用は、日本の酒造りの特徴であり、世界でも類を見ない技術なのです。

    世界の醸造酒の中でも、日本酒ほど 卓越した技術から生まれたものはないのではないでしょうか。同じ醸造酒の中でも ワインやビールとは比べ物にならないほど高い技術を要する「 並行複発酵 」と呼ばれる醸造方法にあります。

  • 地域性:
    旅行先などで、お酒がお好きな方への贈り物に、ご当地の地酒を買われた経験はありませんか?
    その土地の米と水を原料としているため、地域によって味が異なります。
    日本各地の気候風土に適応した多様な酒造りが行われており、その地域性なども評価されています。

  • 経験と技:
    酒造りは、米、水、麹、酵母といった様々な要素が複雑に絡み合い、微生物の働きも大きく影響する非常に奥深いものです。

    熟練の杜氏や蔵人は、米の品質、水の状態、気温の変化など、わずかな変化を五感で感知し、それらの変化が酒の味に与える影響を熟知しています。

    科学的な分析だけでは捉えきれない、微妙なニュアンスや複雑な味わいを生み出す経験と勘が、酒造りの質を大きく左右する点も評価されています。
  • 日本の伝統文化のさらなる発展:
    日本の伝統文化が、世界的な注目を集めることで、より一層の発展が期待されます。
    ユネスコ無形文化遺産への登録は、日本のお酒業界の追い風となるか。

    「和食」が2013年に登録されたように、日本酒や焼酎なども世界的に認められることで、後継者育成や新たな価値創造へと繋がることを期待します。

    これにより、日本の伝統文化に対する関心が高まり、国内外でより深く理解されるようになることが期待されます。

  • 日本酒、焼酎などの輸出促進:
    世界的なブランドイメージ向上により、日本酒や焼酎などの輸出が促進される可能性があります。
    日本酒はすでに海外への輸出が伸びています。

    芋、麦、米、そば、黒糖など、様々な原料から作られる焼酎も注目されることで、同じ蒸留酒であるジャパンウイスキーに負けない世界的需要となることも期待したいところです。

  • 観光振興:
    近年増加の一途を辿るインバウンド観光客だけでなく、国内の日本人にとっても、自国の伝統文化に触れることは、貴重な体験となるはずです。

    酒蔵見学やお酒造り体験は、単なる観光スポットにとどまらず、「もの(お酒)」と「こと(酒造り体験)」を一体にした体験型観光は、観光客に深い満足感を与えるだけでなく、地域住民との交流も生まれ、地域経済の活性化に大きく貢献する新たな観光資源としても注目されています。

まとめ

日本の無形文化遺産はこれまで、能楽や歌舞伎、和食や和紙などが登録されており、
「伝統的酒造り」が登録されれば23件目となります。

日本の「伝統的酒造り」のユネスコ無形文化遺産登録は、日本の食文化、そして日本の伝統文化全体の価値を世界に示す重要な出来事です。

この登録を機に、日本酒や焼酎の魅力がさらに世界に広がり、日本の食文化がますます発展していくことを期待したいところです。

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飲食は明日への活力

 

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