私たち業務用酒販業は、飲食店様に商品をお届けするだけでなく、お酒やドリンクメニューの提案なども行っています。
世間一般の方にあまり知られることはないのですが、
「業務用酒類販売に携わる方向けの業界基礎知識が学べる資格」が存在します。
その名は…
Food Business Drink Menu Supporter(フードビジネスドリンクメニューサポーター)
通称『FDS(エフ・ディー・エス』と呼ばれます。
FDS資格とは、「業務用酒類に関する幅広い専門知識を持ち、料飲店のドリンクメニュー設計・提案のできるプロフェッショナル人材であることを認定する資格」です。
業務用酒類に関わる製造業者、卸販売業者、小売販売業者の社員が対象になっています。
業務用酒類業従事者としての基礎知識を習得することができる為、営業マンや現場配送の方から事務員さんまで幅広い方が受験されています。
合格するには大きく2つの関門があります!
まずは1次試験突破がカギ!
100問の記述式問題で90点以上が合格ラインというなかなかハードルが高めです^^;
さぁ、それではここで1次試験に出てくる(初級編)問題です♪
問1、ディシャップとは何の略でしょう?
問2、米、米こうじ、水を原料とし発酵してこしたものは?
問3、次の写真のグラスの呼び方を3つ答えよ。
問4、飲食店の指標であるQSCAのAにあたる言葉をカタカナで答えよ。
問5、売上額と諸費用の額がちょうど等しくなる売上高のことを何と呼びますか?
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あなたは何問解りましたか?
正解は一番下に書いておきますね。
4問以上正解したあなたはこの業界にピッタリです!!
このようにお酒に関する基礎的な知識から飲食店の現場で使われる用語、設備、備品名まで問われます。
さらには、
PL構成比において回転寿司と焼肉ではどのコストが一番かかるのか
機能店と目的店とは?
瞬冷式で樽の温度が26度のとき、適正ガス圧は?といった業界ならではの知識が身に付きます。
そしてこの試験を突破した者のみが参加できる研修が最後の関門です。
試験合格後、1泊2日の「メニュー設計・提案」習得研修の受講です!
そぉなんです、泊まり込みなんです!
前半はメニュー設計の為に必要な講座を受けます。
後半は実技。メニュー設計の提案プレゼンが最終課題となっています。
ここでは全国から試験合格者が集まっていますので、なかなか緊張します。
実在するお店を想定し、実際にドリンクメニューを作成します。
立地条件、コンセプト、席数、客単価、ドリンクの種類・販売価格帯など細かく設定し、提案プレゼンしていきます!
こうして基礎基本をしっかりと身につけることで、飲食店様に対する理解も深められます。
中島屋酒店にはこの試験の合格者が現在8名いますよ!
今年も数名受験を予定しています。
もちろんその他にも利き酒師、ワインアドバイザー、ソムリエなどの有資格者が多数在籍しております。
これからも中島屋酒店として、飲食店の皆様により良い提案ができるよう心掛けて参ります。
飲食は明日への活力!!
正解は…
問1、ディッシュアップ
問2、清酒
問3、コリンズグラス、トールグラス、ゾンビグラス
問4、アトモスフィア
問5、損益分岐点