10月11日に政府の観光促進策「全国旅行支援」が始まり、さらに水際対策の緩和でインバウンド(訪日外国人)も戻り始めています。
それに伴い外食や行楽需要が高まり、外食の売り上げも伸びてきています。
新型コロナウイルスの感染拡大に翻弄されてきた外食業界ですが、第7派の影響が比較的落ち着いていた10月は全国的にも人の動きや飲食店にも活気が戻ったようです。
一般社団法人日本フードサービス協会が行っている「外食産業市場動向調査」の2022年10月度の報告によると
10月の外食売上高は初めて新型コロナウイルス感染拡大前の水準(2019年10月)を上回りました!
外食売上高(全店ベース)は前年同月比で114.8%。
メニューの値上げで客単価が上がった影響もあり、19年同月比で105.5%となっています。
居酒屋業態はどうでしょうか
19年比では売上高63.4%とまだまだですが、前年比では149.7%まで回復しています。
少人数客は回復傾向にあるようですが、依然二次会や法人による宴会などの需要回復が鈍いのではないでしょうか。
19年同月比90%以上と好調な業態は、テイクアウトやデリバリーが堅調なファーストフードや来店目的が明確な専門店ほど回復傾向が強いファミリーレストラン。
その他ディナーレストランや喫茶業態も付加価値商品の導入などで客単価や売上を伸ばしています。
全体的に売り上げは回復傾向にあり、業態によってはコロナ禍前を上回っています。
しかしながら、インフレや円安などによる断続的な商品の値上げや第8波の到来など、今後の先行きについてはなかなか楽観視できない状況が続きそうです。
中島屋酒店はコロナに負けません。
日本フードサービス協会:外食産業市場動向調査2022年10月度
http://www.jfnet.or.jp/files/getujidata-2022-10.pdf