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酒屋のブログ

芋を守れ

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12月にはいり一段と寒さが増してきましたね。

ほっかほかで甘くておいしい焼き芋でも食べたくなる季節ですが…

いま、その「芋」に危機が迫っています。

芋の病害である
『サツマイモ基腐(もとぐされ)病』

2018年末に国内で初めて確認されて以降、サツマイモ(かんしょ)の生産に大きな打撃を与えています。

2020年から被害は拡大しており、10月には福岡県と熊本県、11月には長崎県、12月には高知県、静岡県、2021年2月には岐阜県と広がっています。

全国有数の芋焼酎の産地である鹿児島と宮崎両県でこの秋、値上げに踏み切るメーカーも相次ぎました。最大の要因は、原料の不足といわれています。

「イモがこれほど不足するとは思わなかった」と関係者は危機感を募らせています。

基腐病で芋が慢性的に不足する中、 梱包こんぽう 資材などの原料や燃料価格の高騰が追い打ちをかけ値上げが避けられない状況に。

焼酎に用いられる品種として代表的なものに黄金千貫(コガネセンガン)がありますが、これも病気が蔓延した地域では収穫量が落ちるなどしています。

サツマイモ生産日本一を誇る鹿児島県における心配事は「薩摩焼酎」ブランドの維持

このままでは県外産サツマイモを使わざるを得なくなるということも考えられます。

「地理的表示制度」といって「薩摩焼酎」と表示するには、県内のサツマイモや水を使い、製造から製品化までを県内で行うことなどが条件となっており、県外や海外の原材料を使うと適用されなくなってしまいます。

地理的表示保護制度のロゴマーク

今後も一部商品の価格や供給に影響がでる可能性もあります。

ワインや焼酎などの原料は全て農産物です。気候による影響は決して少なくありません。

芋焼酎が大好きな方もいらっしゃるかと思います!

わたしも焼き芋とコンビニのスイートポテトが大好きなので、サツマイモ基腐病がこれ以上拡大しないことを強く願っています(;´Д`)

飲食は明日への活力!!

宮崎県:サツマイモ基腐病対策について (miyazaki.lg.jp)

地理的表示(GI 登録)とは | 知財を活用!農林水産ビジネス | 日本弁理士会 (jpaa.or.jp)