中島屋酒店

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酒屋のブログ

あえて 飲まない。

Nブログ

という選択肢が

いま、増えています。

私の記憶では、コロナ禍以前といえば

コンビニやスーパーには、アルコール度数9%!といったいわゆる「ストロング系」がズラリと並んでいたように思います。

しかし、最近ではどうでしょう

あまり見かけなくなったような‥

それらに代わって、ノンアルコールビール・ノンアルコールサワー・ノンアルコールワインなどが多く並んでいるのを見かけませんか?

これらの共通点は…

あなたはお気づきでしたか?

実はここにも、成長市場の背景があります。

健康意識の高まり

コロナ禍を機にさらに高まったといわれる健康意識。

また若者のアルコール離れという背景もあり、ノンアルコール市場はいま成長を続けています。

飲めるのに あえて 飲まない

「Sober Curious(ソバーキュリアス)」という言葉を目にする機会も増えてきています。

2021年国内のノンアル市場規模は10年前の2倍。
2023年の国内市場が金額ベースで前年比107%と推定されており、24年は101%の予測。

世界の主要10市場においても、ノンまたは低アルコール飲料の販売量は7%以上増加し
2022年世界のノンアルコール飲料市場規模は約1.5兆円を突破。

今後も更なる拡大が期待されており、酒類メーカー各社がこぞって開発を進めています。

いまや、日本酒、焼酎、ジン、スパークリングワイン、カクテルと
幅広いノンアルコール飲料を楽しむことができます。

(出典:サントリー「ノンアルコール飲料に関する消費者飲用実態・意識調査 サントリー ノンアルコール飲料レポート2023」)

ノンアルコールビールの登場

ビールテイスト飲料の元祖といえば昭和23年発売の「ホッピー」かもしれませんが‥

現在のようなノンアルコールビールが登場したのは2009年。

実は意外と日が浅いのです。

ビールメーカーが本格的に開発に乗り出したきっかけは、2007年道路交通法の改正。

飲酒運転や酒気帯び運転が厳罰化され、さらには車を運転するドライバーにお酒を勧めた場合も罪に問われるようになりましたね。

発売当時、私もノンアルコールビールを飲んだ記憶があります。

まだ飲み慣れていないせいか
「う〜ん、あまり美味しくないなぁ」と感じたように思います。

現在では、ノンアルコールビールも劇的に進化しています。

麦芽由来のうまみ成分や苦味も十分に感じられ、”飲みごたえ”や”すっきりとした後味”も楽しめます。
さらには糖質ゼロ、プリン体ゼロ、内臓脂肪を減らす、尿酸値を下げたりといった機能性の高い商品も開発されています。

もう「ビールの代替」とは呼べないですね。

過去のブログはこちら→社会問題の一端を担う

新たな市場

アルコール」「アルコール」商品も最近増えてきましたね。

微アルコールとは、アルコール度数0.5%程度の飲料。

アルコール度数が3%前後の低アルコールについては、アルコール度数が低いことからお酒が苦手な方でも楽しめるのが特徴です。また、健康のことを思ってお酒を控えたいと考えているものの、ノンアルコールでは物足りないと感じる方からも選ばれています。

飲食店の方々からは
「無料の水やお茶ばかり飲まれちゃっって‥」
という言葉が聞こえてくることがあります。

お店の業態によっては売上におけるお酒の比率が高いからこそついそんな声が漏れてしまいますよね。

もしかしたらソフトドリンク、ノンアルコール類のラインナップが少ないということはありませんか?

新たなニーズをも取り込めるよう
飲む人も飲まない人も一緒に楽しめるような場を提供することも求められているのかもしれません。

飲酒に関するガイドライン

今年2月、厚生労働省から「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」が発表されました。

ガイドラインに強制力はないものの、酒類業界には少し耳の痛いニュースです…

ようやく以前のような落ち着きを取り戻し、外食業界に活気が溢れようとしている

なぜいまこのタイミングで?

と思ってしまった飲食店の方も少なくないのでは。

缶ビール500ml1本のアルコール摂取でも生活習慣病のリスクを高めるなどと示したことで、
ビール各社は「ストロング系」と呼ばれる低価格で酔いやすい高アルコール酎ハイの販売から撤退する動きが強まったのです。

コンビニやスーパーの商品陳列が変わった?と感じるところには
このような市場やニーズの変化が背景としてあることが多いのです。
いまのトレンドが現れやすい、とも言えるかもしれません。

アルコール飲料に含まれる「純アルコール量」を意識する動きも広がりつつあり、
日々の摂取量などを記録できるスマートフォン向けアプリなども登場しています。
過去のブログはこちら→人とお酒のイイ関係♡

それだけ健康意識は高まっている、ということではないでしょうか。

私自身もここ3か月ほど、“あえて飲まない“という生活を経験してみました。

驚くほどカラダが軽くなりました(^^)

「ノンアルコールビールってこんなに美味しかったっけ?」

このまま飲まなくてもいいんじゃないかと思ったほど、健康を手に入れた気がします(^^♪

そうは言ってもお酒は大好きなので、すでに飲酒解禁してしまいましたが^^;

美味しいも楽しいも健康あってこそですよね。

アルコール度数1%未満は炭酸飲料となりますが、飲酒運転の可能性はゼロではないのでご注意を。
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飲食は明日への活力

 

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